オートレースの業界でよく「新品」というワードが出てきます。
部品の新品なのですが、正直レースで使用してみるまで良いか悪いかわかりません。以前よりも部品価格の高騰によって選手の部品交換の頻度は遅くなりましたが、摺動部品の交換は絶対必要なものなのでそこを今回は書いていきます。
まず摺動とは
「機械の装置などをすべらせながら動かすこと。」
と大辞林の第3版にありあます。
どう言うことかと言いますと、オートレースの場合は金属と金属が触れ合って擦れる場所です。
クランクシャフトや、カムシャフト、シリンダーやピストンと言ったものが良い例です。
これらは金属同士の摩耗によってすり減っていきます。
0.001ミリ単位ですり減っていくので、正直なところ目で見て判断はできません。そのすり減った部分が多くなってくると新品への交換と言うことになります。
ただ、シリンダーやクランクシャフトは一概に新品ではなく中古で以前実績のあったものへの交換も行われます。
その新品への交換ですが、これがまた部品の個体差があります。新品への交換によって所謂「あたり」や「はずれ」というものです。レースをして明らかによくなったもの。悪くなったものをみなさんも見るはずです。
これが「あたり」や「はずれ」部品と言うことになります。
もちろん新品への部品交換は必要なものです。ですが、必ずしも新品への部品交換が良いわけではありません。
ぼくたちはレースで結果を出すのが仕事です。
レースで結果が出るものと出ないものを見極めて、自分の中で「あたり」「はずれ」をしっかりと理解することもオートレースでは重要です。
みなさん自分の持っている部品で「あたり」を基本的にレースで使用しています。部品の交換情報が出て、レースの結果に結び付いている選手を見つけてオートレースを楽しんでください。