今日は落車について書いていきます。
現在オートレースは2輪でのレースをしていますので必然として転倒があります。このタイヤ以外の部分が走路に触れて走行ができない状態を落車といいます。
レースでは落車をしたら残りの周回を走ることはできません。競輪では自転車を担いでゴールにむかるシーンが見られますがオートレースでは競走車を担いで移動することはできないので落車をした時点でレースからはリタイヤとなります。
落車をするとどうなるのかというと
賞金がもらえない。競走車を修理する。下手すると車券を買って頂いたお客様に迷惑がかかる。
とあまり良いことはありません。
まず、オートレースでは着によって賞金がもらえるので落車をすると着がつかないために賞金はでません。
次に、競走車の修理です。落車をするとフレームが曲がったり、エンジンが噴いてしまい内部の点検作業が必要になったりと修理や整備で時間とお金がかかります。
フレーム交換やエンジンの分解、点検などは一人ではできないので同期や派閥の人が手伝ってくれます。
また他の選手を落車させた場合は落車原因車となり、次の日のレースは罰則を受けておやすみになります。それと落車させた人の整備を手伝うのが習慣となっています。私も何度も他の選手を落としたことがありますが、単独の落車とは違い罪悪感がすごいです。
最後に落車において、公正かつ安全なレースができない状態になった時の説明をします。
公正かつ安全なレースができない状態というのは、走路に競走車が残ってしまったり、人が残って動けない。オイルが散らばった。部品が散らばったと行ったような状態のことを言います。
こうなった時は赤旗が振られてレースが「不成立」となります。レースが不成立となった場合ですが、車券が全額返還となり掛け金が戻ってきます。私たちからしたらレースを楽しみにしているお客さんの期待を裏切る形となってしまうのでレースができるのであればレースはなるべく成立させなくてはいけません。
落車が起きると競走車のみならず、人間も怪我をする可能性がグンと上がります。
私も養成所時代に左手、選手になってからは背骨の一部を骨折しています。
幸い大事にはいたっていませんが、今後も一大事になる可能性はあります。私の同期は落車で命を落としているので公正かつ安全なレースを常に心がけていきたいです。